*本記事は、2024年6月頃時点の旅の記録です。最新の情報ではありませんので、ご参考程度にご覧ください。
分割日本一周北海道・東北編ですが、やっとフェリーに乗り込む編となります。
さて、初フェリー・初バイク乗船ということで、今回の記事ではネットで調べてもあまり出てこない、細かい注意点について触れていきます。
なお、長くなるので、まずは乗船前までをターゲットとしています。
フェリー乗り場へ!

今回利用するのは、商船三井さんふらわあの「さんふらわあ」で、夕方便に乗っていきます。
まずは受付がある、「大洗フェリーターミナル」に向かいます。
<住所>
〒311-1305 茨城県東茨城郡大洗町港中央2 大洗埠頭開発ビル
<さんふらわあ公式HP>
https://www.sunflower.co.jp/

というわけで、「大洗カーフェリーポート」の門を目印に入っていきます。

進んでいくと、受付っぽい建物がありますがまだ先に進みます。
初めて入るので、「ここ、入ってええんか・・・?」とビクビクしつつ進むと・・・。

右手に「大洗港フェリーターミナル」の看板が出た建物が。こちらで乗船受付を行います。
こちらの前に行く形で右に曲がります。

道を挟んで建物の向かい側に駐車場があるので、一旦バイクをそこに停めて、乗船手続きをするために、建物に入っていきます。
「さんふらわあ」の概要・予約

大洗港フェリーターミナルに入って、乗船手続きをしていきますが、その前に、今回乗るフェリーの概要および予約について紹介します。
概要・便
今回利用するのは、商船三井さんふらわあの「さんふらわあ」です。
利用航路は、大洗と苫小牧を結ぶ形となっており、大洗港発の便は、
・19時45分発、翌日13時30分着の夕方便
・1時45分発、当日19時45分着の深夜便
の2つがあります。
*さんふらわあは、関西⇔九州を運行する航路もあります。
所要時間はおよそ18時間となっています。
毎日運航しているわけではないので、旅程を組む際には、運航スケジュールをご参照ください。
今回は、苫小牧到着後にコインランドリーや買い出しに行きたいので、明るいうちに到着する夕方便を選択しました。
夕方便と深夜便では、運行する船が異なっており、レストランの有無や、部屋や設備などに違いがあるので、その点を含めて選んでも良さそうです。(運航便・船内紹介はこちら)
予約・料金
チケットの予約ですが、インターネット予約と電話予約があります。
なお、当日空きがあれば、乗船港窓口で乗船券が購入できますが、バイクの場合、購入できるかどうかは、車両スペースが空いているかも関係するので、予約が確実です。
私はインターネットで予約しました。
HP上から希望日の空き状況の検索ができたり、料金がわかるので便利です。
支払い方法や期日など細かいことは公式HPのQ&Aに掲載されています。
なお、クレジットカードで決済しました。
料金ですが、ツーリストという、相部屋を選択、かつ、110ccのバイク1台で、22,200円でした。
時期や割引キャンペーンなどで料金は変わってきますので、あくまでご参考程度に。


予約ができると、マイページから、こんな感じで予約状況が確認できます。
予約番号やアクセスキー、あるいはQRコードは当日の乗船受付(チェックイン)で使用するので、スマートフォンでキャプチャを取っておくと、当日マイページにアクセスする手間が省けます。
乗船手続きの開始時間
乗船手続きの開始時間は、大洗港は16時から。
また、(車両でご乗船されるお客様は、)遅くとも17時30分頃までに到着するよう案内されています。
*大洗発夕方便の場合です。
これらを参考に、当日のスケジュールを組むことをおすすめしますが、混むことも考えると16時までに到着しておくのがベター、と考えます。
予約について把握したほうがいい点
予約において、個人的に事前に把握しておいたほうがいい点としては、まずは予約がいつからできるかです。
さんふらわあの場合は、2ヶ月前の同日9時から、となっています。
GWや夏休みなど、人手が賑わう時期で、確実に予約したい場合は、なる早での予約をおすすめします。
別フェリーですが、人気の時期に予約が取れず、日程を動かした経験があります・・・。
なお、往復チケットを取りたくても、帰りの予定が2ヶ月よりも先の場合はその日の予約はできませんのでご注意を。
また、キャンセル規定の確認も重要です。
細かい規定は公式HPを参照いただくとして、乗船日の7日前までは予約番号1件につき、200円でキャンセルが可能です。
2ヶ月前から予約しておいて、1ヶ月前に別の予定が入ってしまい・・・、なんてことがあっても、調整できると思うと気が楽になります。
ということで、予約は済んでいるので、乗船手続きに向かいます。
乗船受付

入口はこちら。
まずは乗船受付、すなわちチェックインをしていきます。

チェックインは、有人窓口と・・・、

自動チェックイン機がありますが、
特段の理由が無い限り、自動チェックイン機を使ったほうが時間はかからないかと思います。
なお、チェックイン方法はHPで案内されているので、事前に確認しておくとイメージが湧きやすいかと思います。
私の場合は、自動チェックイン機を使いました。
先にも提示した予約時に発行される発券用QRコードもしくは予約番号、
およびアクセスキーを使用します。
必要情報をチェックイン機に入力したら、後は画面の指示に従って進めばOKです。
*機械の操作は10分もかからなかったかと。
なお、車の場合は、車検証をチェックイン機に読み込ます必要がありますが、バイク・自転車の場合は不要です。
余談ですが、車利用の方が車検証を読み込ませようとして読み込まれず、めちゃくちゃ苦労していたので、車の方は場合によっては有人窓口のほうがいいかも。


チェックインが終了すると、船内で利用する乗船カードが発行されます。
一部隠していますが、自分の部屋の階数・場所・乗船時間・行き先・氏名・バーコードが記載されています。
これは、乗船時および下船時にバーコードを読み込みされるので、無くさないように気をつけましょう。
今回、相部屋のツーリストなので私は関係ありませんが、個室の方は、部屋のキーにもなります。
また、バイクの場合、このカードの読み込みは乗船前にされるので、すぐに取り出せるようにしましょう。
これを知らないといざ読み込みタイミングになって焦ることになります。
*私の場合はグローブを外すのに手間取ったり、財布に入れていたのでその取り出しに時間がかかったりとモタモタしました・・・。

他には、乗船の目印となるシールも発行されます。
ハンドルやミラーなど、見える場所に貼り付けます。

乗船待機場所の地図が書かれた紙も発行されます。
今回は、東側の乗り場でした。

裏面は乗船についての注意事項。
バイクで特に気にしておいた方が良い点としては・・・、

まず、駐車時にはギアはローに入れてハンドルロックをかける点です。
これは船が揺れた際に動かないようにするためです。
乗船時にも作業員の方から、「ギアはローに入れてハンドルロックして」と言われるのですが、船内はうるさいので聞こえづらかったりします。

また、サイドスタンドでの駐輪となります。
これも転倒しないようにするためのものですが、スーパーカブ110は注意が必要です。
というのも、私はJA59に乗っていますが、デフォルトのサイドスタンドは荷物を積むと非常に不安定になります。
*荷物の重みでサイドスタンド側に倒れてきます。
私の場合、リアの荷物を一部その場に置いて良い、とフェリー乗船時に作業員の方から指示があって外しました。
現在は、西本工業の強化スタンドを使っているので、サイドスタンドを使っても倒れることはありません。
スーパーカブ110でキャンプをする方は、事前に交換しておくことをオススメします。
*他のカブでも似たような状況のようです。強化サイドスタンドは型番によって適合する/しないがあるので、検索する際にはご注意を。
なお、バイクの固定が難しい場合は乗船が断られる可能性もあるので、自分のバイクに問題ないか不安がある場合は、問い合わせる方が確実です。
*さんふらわあの場合、電話問い合わせしかなさそうです。
大洗港フェリーターミナル ビル内
こちらに到着したのは15時前で、チェックインまで時間がありました。
前後しますが、ビル内を簡単に見ていきます。
ビル内の様子




1階の様子ですが、こんな感じです。
先程示した、有人窓口と自動チェックイン機があり、自動販売機もあります。

今回乗るさんふらわあの模型が。



そして、大洗ということで、各所にガルパンのパネルがあります。

2階はロビーになっているので、受付時間までのんびりすることができます。

ロビーは椅子もたくさんあるので、座れないことはありません。

当時は待合所も開放されていました。

徒歩で乗船する方向けの、乗船口も2階です。

茨城の女王はデヴィ夫人です。(当時)

スマホの充電スタンドもあります。


個人的に一番ありがたかったのは、フリーWifiが飛んでいたことです。
速度は上り下りそれぞれだいたい90Mbps出ています。
フェリー乗船前にやっておいたほうがいいこと
ここで、フェリー乗船前にやっておいたほうがいいことについて触れます。
早めに来たらロビーで準備するなどがおすすめです。
コンテンツをスマホにダウンロード
フェリー乗船中ですが、携帯の電波は入らないと思ったほうが良いです。
公式HPでも案内されていますが、通信環境は不安定になります。
船内にもWifiの提供は無く、陸から離れているので、携帯の電波も入らないことが多いです。
ですので、待ち時間を利用して、暇つぶしをするためのコンテンツをスマホにダウンロードしておくことをオススメします。
*なにせ、航海時間はおよそ18時間もあります。
私の場合は、まずKindleに好きな漫画を数冊ダウンロードしました。
音楽やPodcastも、お気に入りをダウンロードしておきます。
注意が必要だと感じたものは、動画です。
Amazonプライムビデオと、Disney+の動画をiPhoneにダウンロードしました。が、
Amazonは、オフラインでも再生できたのですが、
Disney+はログインができず、駄目でした。
(iPhoneアプリでのお話)
このあたりは個々の環境に依存すると思うので、事前にオフラインにして、ちゃんと再生できるか確かめることをおすすめします。
というか、それを怠ったので、船内でDisney+を見られず、一人悲しくなっていました・・・。
船内に持っていくものの整理
船内に持っていくものを整理しておくと良いと思います。
まず、船内では一泊過ごすことになるので、着替えは必要です。お風呂もついているので、タオルなどもお忘れなく。
また、充電器などの電気系の小物は忘れがちなので要注意です。
特に、船内の自分の寝るところにはコンセントが一つしかなく、USB充電器および延長コードがあると便利です。
薬が必要な方は忘れないように。
乗船中はバイクに戻れないので、必須なものは忘れないように気をつけましょう。
一旦まとめ:細かい事前情報があんまり無い!
ということで、長くなってきたので一旦まとめです。
今回の記事では、
・フェリーターミナルの場所
・概要、予約、チェックインなど
・ビル内の様子
・乗船前にやっておくこと
などに触れました。
基本的な内容は公式HPや利用者の方のブログなどを見れば雰囲気はつかめますが、いざ実際に行ってみると、「事前に知っておきたかった・・・・」という細かい点がポロポロありました。
個人的には、
・事前情報に、バイク関連の情報が少ない。
特にハンドルロック・ローギアに入れる・サイドスタンドが基本、というのは、事前に知っておくとかなりスムーズに乗船できます。
また、サイドスタンドは現地ではどうしようもなく、知っていれば換えておいた・・・、と後悔しました。
・暇つぶし用のコンテンツの、オフライン時の挙動は要チェック。
18時間の航海、というのは初めてで、勇んでDsiney+の動画をスマホにダウンロードしていましたが、オフライン時に見れず悲しい結果に。
オフラインでどうなるかチェックしておけば良かった・・・、と後悔したときにはすでに船の上、という状況になる前に知っておきたかったところです。
というあたりは事前に把握し、対応しておきたかったと思いました。
皆さんの初バイクフェリー乗船に少しでも役に立てば幸いです。
次回は乗船編となります。
このあたりも事前情報が大してないので、ぜひご覧ください。
おまけ:Youtube動画
Youtubeでも紹介しています。動画でご覧になりたい方はどうぞ!