その①・その②にて、東京から静岡までの約200kmの道程について、カブ110で走ることの感想(という愚痴)を書きました。
首都圏から静岡までは太い国道でつながっているので、街乗りに強いカブ110ではあまり楽しめませんでした。
一方で、静岡という緑と道しかない空間において、無類の強さを発揮するのがカブ、と言ってもいいでしょう。
そんなわけで、帰省中にふらっと走った道について紹介したいと思います。
藤枝・島田の田舎道:概要
静岡県藤枝市、島田市は、実家のお墓が近く、自身も10代の多感な時期を過ごしました。
投稿者が住んでいた頃は、「中途半端な田舎」という感じで、
・JRは通っている。
・スーパーなど、生活するに困らない商店はある。
という一方で、
・電車は快速は無い。基本は車。
・映画は静岡市に行かないといけない。
・服も静岡市で買うのが普通。(10代は特に。)
という感じで、車は必要だし、とにかく中心街に行かないと何もない、というタイプの田舎でした。
今回、帰省したところ、スタバのドライブスルーができる!ちょっと都会!と驚きましたが、少し中心街を離れれば「やはりここは田舎・・・!」という道が多く、バイクで走るには楽しい場所でした。
ということで、以下、3つのスポットを走ってきたのでご紹介したいと思います。
その①:富士山静岡空港→広々走るならここ!
富士山静岡空港は牧之原市と島田市を跨ぐ地方管理空港です。(出典:Wikipedia)
開港当時、地元民の感想としては「採算取れるの?」という感じでしたが、現在も変わらず、赤字です。
ぜひ皆さんご利用ください。
島田市内から静岡空港までのルート(遠回り)
上記のルートは少々遠回りのルートです。
空港は、島田市の街側から、大井川を挟んだ先にありますが、通常は島田大橋を渡ります。
今回はよりツーリングを楽しみたく、谷口橋を渡っています。
まずは大井川沿いを走ります。河川敷が見え、なだらかに真っ直ぐな道を行きます。
分かりづらいですが、右手にうっすら見える橋が蓬莱橋で、木造歩道橋としては世界最長となります。
また、渡るに際して珍しくお金が必要ですが、高くても大人(中学生以上)100円なので、記念に渡ってみるのも一興かと思います。
なお、欄干の高さが50cmくらいしかないので、落ちないように気をつけましょう。
*小学校の頃、友人たちはここを自転車でバンバン走っていました。今考えるとめちゃくちゃ怖い・・・。
谷口橋です。下の川は「超すに越されぬ」で有名な大井川です。
川を超えれば左右に民家が見える道に入り・・・、
景色が抜ける真っ直ぐな道を進みます。
この日はよく晴れており、空が高く、バイクで走るには気持ちが良い日でした。
「空港を作るので山の間をぶち抜きました!」と言わんばかりの緩やかなワインディングロードを行きます。
秩父などの道と違い、交通量が少ないので非常に気楽に走れます。
牧之原市に入ったらもうすぐ空港です。
空港までの道はきれいな直線ですので、スピードの出し過ぎには注意しましょう。
ということで静岡空港に到着です。
なお、バイクは左手に無料の駐車場があります。看板が出ていますので、それに従いましょう。
静岡空港でちょっと休憩
静岡空港外観です。
ガラス窓の多い開放感のあるデザインです。
静岡空港入口です。マスコットキャラクターはさくらももこ先生デザインですね。(知らなかった・・・。)
鬼滅の刃とANAのコラボがありました。
ホビーショーのポスター・展示もありました。
展望台からの風景です。この時は飛行機はありませんでした。
「蛇口みかんジュース」というそのまんまのジュースの販売がありました。
興味本位で買いましたが、さすが100%ジュース。みかんを丸呑みしている気分になります。
色々お土産が売っています。
個人的なおすすめは三浦製菓のお茶羊羹です。
筒からニュルっと羊羹を出すのが楽しく、味も抜群の羊羹です。
ちょっとお高いので、めったに食べられなかった記憶があります。
以上、富士山静岡空港でした。
その②:静岡県道81号焼津森線(一部区間)→ここ日本?
続いては、静岡県道81号焼津森線の一部区間です。
こちらの県道は、静岡県焼津市から周智郡森町に繋がる県道ですが、「険道」として有名です。
今回は、長い区間の中の一部について紹介します。
*全体について知りたい方は、「焼津森線」で調べると全区間を走破した方々のレポートが見つかると思います。
県道81号焼津森線、いや、険道。
当日は藤枝から、川根温泉に行きたくてルートをナビで検索したところ、偶然、焼津森線を通ることとなりました。
緑溢れる道を進みます。
静岡は、少しバイクで走ると背景が山になります。目に良いですね。
どんどん山が近くなります。
民家が無くなってきました。ちなみに9時前ということで交通量も少なく、「世界、滅亡した?」と思うほど人を見かけません。
そんな道を進んでいると・・・、
道が途切れ、「険道」に入ります。
初見の感想は、「ルート間違えた?」でした。一旦止まってナビアプリを見ると合っているという・・・。
こわごわ進んでいきます。
「ジブリに出てた?」と思うような、なんともノスタルジックに感じる道を進んでいくと、
徐々に道路はひび割れ、木の葉が道の脇に積もりだします。
道のアップダウンも激しくなってきます。
本格的に森になってきます。
道はうねり、細くなってきます。木々も高くなってきて、木陰が濃くなってきました。
標識の古さがこの道の過酷さを表しています。
分かりづらいですが、ヘアピンカーブも出てきます。
道は上り坂になり、稀に濃い緑の森が現れます。
上りがあれば次は下りです。
下りの方がバイクはコントロールが難しいので慎重に進みます。
ここで事故ると「救急車来れないなぁ・・・。」という確信があるので、ハンドルを握る手に力がこもります。
左手に川が見えるようになってきました。
気がつけばガードレールも無くなっています。
道も苔が目立つようになり、少しでも間違えればタイヤを取られ、下手をすると川に突っ込みかねません。
「昔の人は、こういう山道で神様を見たのか・・・。」と物思いにふけってしまう空間です。
気がつけば、陽が入り始め、人工物が目立つようになります。
森を抜け、道もきれいになり始めれば・・・、
ゴールを迎えます。
ということで、焼津森線の藤枝-島田の険道でした。
当該区間は、カブ110で20km程度の速度で走れば、15分ほどの距離です。
車で走るにはかなり慎重に進む必要があり、慣れていないと大変な道ですが、バイクの場合、コケることにさえ気をつければ、アドベンチャー気分を味わえる良い道です。
ご興味ある方はぜひ挑戦してみてください。
その③:千葉山→より激しいワインディングロード
最後に島田市の千葉山です。頂上には智満寺という、由緒正しいお寺があります。
「子供の頃、友人たちと自転車で登ったことがあるなぁ・・・。」といううっすらとした記憶に従い、今回はカブで向かってみました。
千葉山道中:やっぱりここって日本?
右手に見えるのは、ばらの丘公園です。
島田市の市花がバラということで建てられた植物園で、自分が子供の頃は「誰が行くんだろう・・・?」という程度でしたが、今では家族連れで賑わっていました。
丘を超えると青い空と緑で満ちた風景が広がります。
ちなみに先にプロペラがついたやつは、お茶畑の霜を取る機械です。
このあたりでは親の顔よりよく見ます。
人の姿はほとんど見かけません。多分、人類は滅亡したのでしょう。
そんな妄想をしながら進んでいくと、千葉山智満寺を示す看板が見えます。
道は森に入っていきます。
曲がりくねった道をひたすら登っていくこととなります。
ギアは2〜3速で進みます。
県道81号と比べれば明るい道ですが、山道の分、斜度はこちらのほうがきつく、曲がりも激しいです。
10分ほど走ると、頂上近くです。写真は分かりづらいですが、1速でないと上がれないくらいの急な坂です。
このあたりから智満寺に行けるようですが、よくわからず・・・。
そのままスルーして進みます。(次は行ってみよう・・・。)
そのままキツイ坂を登っていくと・・・、
「どうだん植樹記念」の石碑がある高台に着きます。
すぐ近くにスカイペンションどうだんがあります。
高台からの一枚です。
10分程度山を登っただけでこの光景が楽しめるのが静岡の田舎です。
東京では味わえない爽快感があります。
道をそのまま進むと今度は下りになります。
気を抜くとスピードが出てしまうので、2速でエンジンブレーキをかけて慎重に下ります。
やはりここも、何かあれば「救急車来ないだろうな・・・。」という場所です。
山道を抜けると、茶畑ゾーンです。
緑しかありません。静岡人の原風景です。
「ここは日本か・・・?」と思いながら進みます。
続いて曲がりくねった林のゾーン。
坂がきついので、雨の日は通りたくないですね。死にます。
ということで、舗装された道に出て、千葉山は終了です。
伝わりづらいですが、どこまでも続くと思ってしまうような真っ直ぐな道を通って市内に戻ります。
以上、千葉山でした。
地元の人間しか知らない/通らない道ですが、「ワインディングロードが好き」「アップダウンのある道が良い」という人には大変マッチするルートかと思います。
カブ110との相性も良く、大変楽しい時間を過ごせました。
まとめ:静岡には緑と道しかない
今回、3つのルートについて記載しました。
いずれのルートも、地元民にとっては日常の道ですが、バイクに乗る方には大変おすすめです。
静岡には緑と道しかありませんが、首都圏のそれとは比べ物にならず、非日常感すらあります。こんな場所だから新幹線ののぞみも静岡には止まらないんでしょうか。
静岡に寄ったら、ぜひ山の方に向かって進んでみてくださいませ。
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