東京でソロキャンプをしようとネットで検索すれば、高確率でヒットするであろう、奥多摩「川井キャンプ場」にバイク(スーパーカブ110)で行ってきました。
*2024/3下旬訪問。
こちらのキャンプ場は、東京でキャンプ場を探そうとした方は一度はホームページや記事を見たことがあると思いますが、利用者目線で諸々と細かいことを記録していきたいと思います。
なお、こちらのキャンプ場はロッジやログハウスなど色々な施設がありますが、投稿者は河原フリーサイトを利用しました。そのため、利用したサイトを中心に記載しています。
「川井キャンプ場」概要
川井キャンプ場は、奥多摩にある、多摩川沿いのキャンプ場です。
各種データ
*下記は投稿者が2024/3時点で確認した範囲の情報です。
最新の情報については、公式HPを参照するか、川井キャンプ場様へご確認ください。
項目 | 内容 | 備考 |
キャンプ場名 | 川井キャンプ場 | |
住所 | 〒198-0103 東京都西多摩郡奥多摩町梅澤187 | |
公式HP | https://www.okutamas.co.jp/kawai/ | |
電話番号 | 0428-85-2206 | |
営業期間 | 通年 | |
最寄り駅 | JR青梅線 川井駅 | |
最寄り駅からの アクセス(徒歩の場合) | 徒歩約7分 | |
施設 | ・ロッジ ・ログハウス ・バンガロー ・バーベキューハウス ・河原デイキャンプ・テントサイト ・林間テントサイト ・日帰り専用BBQサイト ・日帰り専用ドッグサイト | 参照ページ |
チェックイン チェックアウト時間 | 利用サイトにより異なる | 料金ページから 各サイトの利用ガイドを 参照 |
デイキャンプ可否 | 可 | |
宿泊キャンプ可否 | 可 | |
料金体系 | 利用サイトによる | 料金ページから 利用サイトの情報を参照のこと |
予約方法 | 公式HPトップからアクセスできる 予約サイトより | |
予約期間 | 3ヶ月先まで可能 | 例:4月であれば 7月末まで指定可能 |
予約期限 | 利用日を除く2日前まで | 当日空きがある場合、 利用方法によっては 当日でも受付可能 (HPトップより) |
支払い方法 | ・現金 ・PayPay | ・料金ページ上では 現金のみ。 ・携帯の電波が 弱いケースあり。 Wi-Fiも提供されて いないため、 現金の用意をおすすめ |
支払いタイミング | チェックイン時 | |
駐車場 | あり | |
水道 | あり | 施設管理者の方に 確認したところ、 飲用可能 (東京都の水道) とのこと |
トイレ | あり | |
シャワー/入浴施設 | シャワーあり →コインシャワー 5分/300円 | 利用時間は8:00~22:00 |
喫煙所 | あり | |
売店 | あり | |
自動販売機 | あり | |
キャンプ道具レンタル | 調理器具・燃料・寝具・暖房具あり | 参照ページ |
焚き火の直火可否 | 河原サイトのみで可能 | テントサイト料金ページ デイキャンプ料金ページ それぞれの 「利用上の注意事項」 参照 |
ゴミ捨て場 | 無料のゴミ捨て場(エコステーション)あり | キャンプ場の指示に 従い処理ください |
灰処分場 | あり | |
最寄り温泉施設 | 奥多摩温泉 もえぎの湯 | 2024年4月12日(金) リニューアルオープン |
近くのスーパー ・コンビニ | セブン-イレブン 奥多摩古里店(約2km) | 徒歩圏内にめぼしい スーパーがない。 |
車・バイク駐車場
車・バイクで来られる方は、吉野街道沿いに駐車場があります。
「川井キャンプ場入口」の看板が目印です。
受付は、駐車場から、角度がきつめの坂を下った先にあります。
*車・バイクは荷物の積み下ろしのために坂の下に一時的に下りることが可能です。
受付・料金・予約
<受付>
坂を下って進むと、受付のある管理棟が見えます。
こちらでチェックインしますが、現金以外にPayPayでも支払えました。
ただ、投稿者の使っているスマホでは、電波が受付ではつながらず、現金で支払いました。
*河原サイトではネットが使えたので、局所的に電波が悪いところがあるかもしれません。
ですので、現金のご用意をおすすめします。
受付を終えると、注意事項の説明をいただけます。
その際に、
・場内マップ
・ご利用時間・ゴミの分別のご案内
・駐車券
・幕営証明書
をもらえます。
駐車券は、車の場合はフロントガラスの見える位置に置いておきます。
(バイクの場合は、持っておくだけで良い)
幕営証明書はテントを設営したら見えるところにつけておきます。
(18:00頃に警備員の方が確認に来られます)
<料金>
料金についてですが、利用サイトによります。
河原フリーサイトでは、「施設利用料金(人数分)+駐車場利用料金(台数分)」という体系です。
投稿者の場合、河原フリーサイト1名でバイク利用だったので、
河原フリーサイト利用料1,800円+バイク一泊800円=合計2,600円でした。
<予約>
川井キャンプ場は、公式HPトップからアクセスできる予約サイトより事前の予約が必要です。
利用日を除く2日前までに予約が必要です。
*当日空きがある場合、利用方法によっては当日でも受付可能(HPより)とのこと。
→また、3ヶ月先までの予約が可能です。( 例:4月申込みであれば7月末まで予約指定可能)
→料金も予約サイトにて確認できます。
ゴミ捨て場(エコステーション)
ゴミ捨て場は駐車場からの坂を下ったあと、受付までの道中にあります。
可燃ごみの他、ビン、カン、ペットボトルが捨てられます。
さらにガス缶入れ、焚き火の灰入れもあります。
チェックアウト前にゴミ捨てに来ると思いますが、チェックアウト前は何かとバタバタ忙しいと思いますので、事前に確認しておくことをおすすめします。
ちなみにゴミ捨てに関しては費用の請求はありませんでした。キャンプ場によっては費用負担が必要なこともあり、大変ありがたいことです。
利用にあたっては、キャンプ場からの指示に従い、マナーを守ってキレイな利用を心がけましょう。
河原フリーサイト
荷降ろし
車やバイクでキャンプに行った際に、地味に面倒くさいことが荷降ろしかと思います。
特にキャンプ場によっては駐車場とサイトが離れているケースがあり、重い荷物を持っていくだけでやる気が無くなることも。
川井キャンプ場では、河原サイトの横まで一時的に車・バイクを下ろすことが可能なので、荷物を運ぶことも楽になります。
荷降ろしエリアに行くには、管理棟左の坂を下っていきます。かなり急ですので気をつけてください。
坂の下に当該エリアが見えてきます。
河原フリーサイト入口のこのあたりが駐車可能エリアです。
10分程度の短時間のみ駐車OKとのことですので、荷降ろしが終わったら、車・バイクは吉野街道沿いの駐車場に移動させましょう。
なお、こちらの荷降ろし用駐車場を起点に右側がデイキャンプエリア、左側が宿泊キャンプエリアになります。
河原フリーサイト(宿泊サイト側)の大まかなエリア分け
河原フリーサイトの宿泊側は、大まかに4エリアに分かれていました。
*これは投稿者の主観によるものです。
まずサイト入口から、川に対して3段、高さが異なるエリアがあります。(図の①・②・③)
そして奥側に④として広めのエリアがある形です。
入口に近く、段を降りる必要がない③のエリアが人気でした。
地面の状態
キャンプ場において地面の状態は重要な要素の一つと思います。
河原サイトですので、基本的に石が多く、それが邪魔になってペグが刺さりにくくなります。
また、川沿いに近い①〜離れている④にかけて、より石が大きく、多くなる印象です。
当日(土日祝日)、13時過ぎに到着しましたが、①〜③は良い場所が埋まっていました。
このため、④の奥側を選びましたが、ペグが石に当たり打ち込むのに苦労しました。
ですので、混む土日においては、
・良い場所が取れるように早くつく
・ペグを鍛造もしくはチタンなど頑丈なものにする
・ペグが無くても自立するテントを利用する
などの対策をおすすめします。
*投稿者はチタンペグを使いましたが、普通に打ち込んでも刺さらなかったので、まずは地面を掘り、石をどかした上で打ち込みました。
サイトの様子
当日は50組ほどのテントがあったかと思いますが、適度に間隔を開けられるのでプライベートな時間を楽しむことができました。
頭上に見えるのは奥多摩大橋です。徒歩の方は川井駅からこちらの橋を渡ってきます。
川沿いに陣取れば、多摩川を眺めながらゆったりとした時間を過ごすことができます。
当日は、日中、多くの方で賑わっていましたが、うるさすぎることもなく、お互いに気を使って各々のキャンプを楽しんでいた印象です。
夜も22時以降は、近隣の方の迷惑にならないよう、活動しないルールになっていますが、各自それをちゃんと守っていました。
その他の設備
水場
水場は河原サイトには宿泊サイト側に2つ、デイキャンプ側に1つあります。
いずれも見つけやすい場所にあり、こちらで手洗いや食器の洗浄などが可能です。
手洗い石鹸はありましたが、洗剤・スポンジは無かったのでご自身で用意するようにするのが良いかと思います。これらは売店でも売っていました。
また、こちらの水は東京都の水道なので飲用できる、と管理者の方から聞きました。(キャンプ場によっては飲めないケースあり。)
トイレ
トイレは河原サイトから林間サイトに入っていく途中にあるものが最も近いところかと思います。
右側が男性用、左側が女性用になっており、キャンプ場内にいくつかあるトイレの建物は共通した作りになっていました。
中は洋式の水洗トイレとなっており、十分にキレイでした。トイレットペーパーも不足なくありました。
ウォシュレットはありませんのでその点はご留意ください。
手洗い場にはハンドソープも置いてありました。
売店・レンタル・自動販売機
管理棟には売店があり、レンタルもやっています。
販売物はかなり充実していて、食材(食肉、スナックなど)・ドリンク(アルコール含む)・洗剤など、足りないものは基本的に補充可能です。
また、焚き火台やテント・テーブルなどのレンタルもやっているので、手ぶらで来ても十分キャンプが堪能できるラインナップかと思います。
*必要なものがあるかは、事前にキャンプ場に問い合わせされることをおすすめします。
投稿者は薪(一箱700円)を購入しました。
また、管理棟の向かいには自動販売機があるので清涼飲料水はこちらで購入できます。
(タバコの自動販売機もありました。)
コインシャワー・最寄りの温泉施設
コインシャワーが管理棟にあり、5分/300円です。
利用時間が8:00~22:00に限られているのでご注意ください。
また、宿泊当日はリニューアル中で利用できませんでした(2024年4月12日(金)リニューアルオープン)が、最寄りの温泉施設として、「もえぎの湯」があります。
川井キャンプ場から車で15分ほど(約9km)ほど離れており、キャンプへの行きもしくは帰りに利用するのが良さそうかと思います。
*電車では電車15分+奥多摩駅から徒歩10分ほどの距離にあります。
次に訪問する際には是非利用したい温泉施設ですね。
喫煙所
喫煙は、
・河原サイト側のトイレ前
・管理棟入口付近
・BBQハウス
*図の赤丸部分
に灰皿が置いてあるのでそこで可能です。
*受付の方に聞くと場所を教えてもらえます。
ただ、こちらの場所は他の利用者の方も多く通るところで、特に壁に囲われているわけではありません。
これは個人的な意見ですが、人がいない際に利用するなど、迷惑にならないようにするのが良いでしょう。
いざキャンプ!
さて、ここまではキャンプ場についてのデータでしたが、ここからは投稿者のキャンプを紹介したいと思います。
投稿者は、キャンプの回数がそれほど多くないので、あくまで参考程度にご覧くださいませ。
テント(タープ泊)
テントですが、この日は4✕4mのタープを使いました。
正方形のタープとしてはDDタープが有名かと思いますが、2022年当時お金が無かった(今も無い)ので、Amazonで税込み4,400円で買ったものです。
(今見たら税込み7,980円になっていて驚きました・・・。)
貼り方は「ビークフライ」です。この形は、
・タープ一枚でグランドシートが無くても貼れる
・フルクローズができる
・ひさしも張れる
・張るのが他のやり方に比べて簡単
・ポールの本数が最低限、支柱の1本で良い。(ひさしを張るのであればもう1本。)
というメリットがあります。
この張り方だと、高さがタープ一辺の半分になります。
以前はもっと小さいタープでやっていたのですが、高さが欲しいな〜と思い、4✕4mのものを選びました。
デメリットとしては、
・タープが正方形である必要がある。
・支柱のポールは高さピッタリである必要がある。(このケースだと2m)
*長さが異なるときれいに張れません。
*地味に2mちょうどのポールは少ないです。
投稿者はアライテント コンパクトポール 2mを利用しています。
今買うならばUJackの無段階伸縮できる2.1mのカーボンポールがいいですね。
・タープの一部はグランドシートとして使うので汚れる
・フルクローズした際に入口を密閉できるわけではないので、隙間風が入る
*閉じる工夫も必要です。洗濯バサミが手軽ですが、風が強いと外れたりします。
未だに最適解が見つからず・・・。
などがあります。
やってみたい方はこのあたりのデメリットも考慮して楽しんでみてください。
焚き火
当日は、焚き火を楽しみました。
使っている焚き火台は、paago worksのninja firestand soloです。
コロナウイルスが流行った頃に買ったものの、キャンプに行く機会が無くしばらく寝かしており、この日が初回利用になりました。
こちらの焚き火台は、ソロキャンパーにとってはベストな選択肢だと断言できます。
主なメリットは、以下の通り。
・組み立てはパーツを差し込んでいくだけなので簡単。
・よくあるサイズである40cm程度の薪にも対応
・とにかくかさばらない。
→ソロキャンプだとピコグリル398だったり類似の中華グリルが有名ですが、
火床が折り畳めるとはいえそれなりに邪魔になります。
ninja firestand soloは火床がメッシュなので、コンパクトになります。
・よく燃える。
→火床がメッシュだと空気の通りが良く、薪はほぼ灰になりました。
あたりかと思います。
目立ったデメリットのない焚き火台で、ソロキャンパーにはおすすめです。
*ちなみに河原サイトでは直火もOKです。
ただ、燃えカスの処理が面倒なので焚き火台を利用しました。
薪は35cmほどの長さのものを1箱買いましたが、このサイズで3時間ほど楽しめました。
木は多分広葉樹だと思いますが、太すぎる薪も無く、バトニングの必要はありませんでした。
*バトニングを楽しみたい人にはちょっと不満かもですが。
就寝→失敗
食事については、道中のスーパー(TAIRAYA吉野店)で購入した、ガーリックペッパーで味付けした豚ハラミを焼いて食べましたが、周りが暗くなったため写真に残せず・・・。
焚き火を楽しんでいるうちに22時になったので就寝しました。
で、このときに失敗したことなのですが、
・日中は汗ばむほどの陽気だったので、夜もある程度暖かいだろうと思っていたのですが、
日が落ちた途端に寒くなりました。
→寝袋はかさばるので、
-上:インナーダウン+バイク用のジャケット
-下:ジーンズ+ダウンパンツ
-寝袋代わり:SOLのエスケープヴィヴィ *シュラフカバーとして利用
で寝たら、深夜に寒くて目が覚めました・・・。
天気予報としては夜間の気温は10℃程度だったと思うのですが、数字以上に寒い・・・。
・加えて、足の防寒を怠りました。
→冬キャンプの際にはボアのルームシューズを持っていくのですが忘れてしまい・・・。
寒さは末端の手足から冷やしてくるので、一度目が覚めると足の寒さが気になって眠りが
だいぶ浅くなりました。
・タープの隙間から風が入る。
→前述しましたが、ビークフライで張った場合、洗濯バサミなどでフルクローズしてやりますが、
それを怠ると風が入ってきます。そしてこの日は固定するものを忘れてきました・・・。
この風がとにかく冷たく、体を容赦なく冷やしてくるわけで・・・。
隙間風に気がついたときには悔やむしかありませんでした・・・。
という感じでした。
いずれも準備不足のせいですね・・・。
陽が無い、というだけで、夜間は骨身に沁みる寒さとなります。
春先にキャンプをする際には防寒対策はケチらずに、と心に誓いました。
*この2週間後、同じ失敗を別のキャンプ上でします。
起床→チェックアウト
朝食
さて、なんとか朝を迎えられたので朝食です。
見た目は見慣れないせいでルバーブの茎の繊維があやしく見えますが、味はレモンのような爽やかな柑橘系の香りと、キウイフルーツの甘酸っぱい酸味を合わせたようです。
非常に主観的な感想ですが、「良いホテルで出そう」と思う高級で繊細な味です。
また見かけたらリピートしたいと思います。
片付け→チェックアウト
チェックアウトは特にやることはありません。
帰る前にエコステーションでゴミ出しをして帰ります。
投稿者の場合、
・夕食の焼肉のトレイ
・薪のダンボール
・ペットボトル
を捨てさせてもらいました。
自分が使ったところにはゴミが残っていないことを確認し、「来たときよりも美しく」を守りましょう。
その他
上記で書ききれなかった細かい点は以下のとおりです。
・深夜、トイレに行くことがありましたが、当然真っ暗です。
ライトは周りに迷惑にならないように足元を照らしますが、河原サイトということもあり、
石に足を取られないように気をつけましょう。
まとめ
と、いうことで奥多摩「川井キャンプ場」を堪能しました。
こちらのキャンプ場は、
・料金が安め
→ソロキャンプで2,600円と比較的安めの部類かと思います。
・設備が十分
→トイレ/水場が揃っており、キレイ
→指定のゴミ・灰も無料で引き取ってくれる
・物品販売/レンタルが充実
→足りない物の補充もできるし、何も持たないキャンプも可能
・サイトが静か/利用者のマナー良し
→落ち着いて自分の時間を楽しむことができる
・好立地
→川井駅から徒歩7分で徒歩キャンパーに優しい。
という点がオススメポイントかと思います。
キャンプ場として不足しているところが無く、その上でリーズナブルとなると、
選択肢としては常に上位に入ってくるものと思います。
皆様もぜひこちらの川井キャンプ場で自分の時間をお過ごしください。
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